みなさんこんにちは。ぽる@poruw__です。
今日も芸能サイトやまとめサイトには載ってない内容をお届けするをポリシーに、愛するハロー!プロジェクトについて書いていきます。
ハロプロでは、楽曲については残念ながらApple Musicなどのサブスクは解禁されていません。なので僕はCDもしくはiTunesでハロプロの楽曲を購入しています。
もはやいちいちiTunes Storeに行って買うの面倒なので、ハロプロ楽曲サブスクリプションを導入して、自動で課金してApple Musicに追加してほしいです。
ちなみに、ライブ映像などはちゃんとサブスク(U-NEXT)がありまして、こちらはかなり充実してます。
U-NEXTでかなりの数のライブ映像や演劇女子部などの舞台を高画質・高音質で観ることができます。もちろんハロプロ以外も観れますし、なんなら配信数NO.1。
正直、ハロオタなら間違いなくおすすめできます。コスパ最強です。
以下の記事では、U-NEXTで配信されているハロプロのライブや演劇女子部の動画サブスクについて、他の動画ストリーミングサービスと徹底比較して解説しています。

さて、今回はハロプロの楽曲がサブスク解禁されない理由についてお話していきたいと思います。
そんな訳で今回は、こんな疑問に答えていこうと思います。
・なぜハロプロではサブスクが解禁されないのか
・ハロプロのサブスクを求める声は事務所に届いてないのか
・ハロプロのサブスクがない代わりにどうしたらいいのか
なぜハロプロではサブスクが解禁されないのか
理由はシンプルです。
作曲家や作詞家が儲からないからです。
まず、音楽のビジネスの仕組みがどうなっているかを考えます。以下の2つに分けて説明します。
・CDが1枚売れた時
・サブスクリプションで1回再生された時
CDが1枚売れた時
一般的なCD1枚販売した時の関係者の取り分はおおよそ以下の通りです。仮にCDが1枚2,000円だったとしましょう。
レコード(レーベル):980円 (49%)
作曲家・作詞家:60円 (3%)
JASRAC:60円 (3%)
CD小売店など:900円 (45%)
()は全体に対しての割合
作曲家・作詞家が別々の場合は、ここから折半になるので、それぞれ30円(1.5%)が取り分です。
つまり、作曲家・作詞家が別々の場合、2000円のCDが1枚売れてたったの30円しか儲からないんです。
ハロプロの場合は、楽曲を制作する際に外部の作曲家・作詞家に依頼しています。
自分で作曲できるバンドの場合は、作曲家・作詞家の取り分=自分の取り分となるのですが、ハロプロは違いますね。
サブスクリプションで1回再生された時
一般的に1再生あたりの単価は1円と言われています。この1円とはCDを作った側の人に入るお金で、CDでいうところのレーベルの取り分に当たります。
既に配信業者に取り分を取られた後のお金ですね。この配信事業者、spotifyなどの取り分は全体の40%ほどと言われています。
では、配信業者を含めてお金の取り分を見てみましょう。
配信事業者 0.8円(40%)
レーベル 1円 (50%)
作曲家・作詞家 0.1円(5%)
JASRAC 0.1円 (5%)
同様に作曲家・作詞家が別々の場合は、折半になるので、0.05円(2.5%)ずつの取り分となります。
つまり、作曲家・作詞家が別々の場合、1再生当たりサブスクでは0.05円しか儲からないんです。
まとめると、以下の通り。
・CDが1枚売れた時 / 1枚2,000円
作詞家・作曲家:各60円(3%)
・サブスクで1回再生された場合
作詞家・作曲家:各0.05円(2.5%)
サブスクでCD1枚分のお金を稼ごうとすると、1200回再生必要になります。なかなかハードですよね…。CD1,000枚分だと、120万回再生必要になる計算ですね。
今の時代、120万回再生することがどれだけ大変かは想像したらゾッとしますね。
ハロプロのCDであれば、大体の売上が確実に見込めるので、作詞家・作曲家は非常に安心ですが、サブスクになった影響でその安定した売上に影響が出てしまうと音楽で飯を食うのは非常に難しいといえます。
アップフロント(ハロプロの事務所)は、これまで多大なる貢献をしてきてくれている作詞家や作曲家さんのことを考えるとサブスク解禁に大きく舵を切れない気持ちは非常によくわかります。
個人的は、アップフロントは家族経営的で、面倒見が非常にいい会社だと思います。
そんなアップフロントがサブスクに踏み切るのは余程他で収益を上げられなくてどうしようもないっていう時だけな気がします。
ハロプロのサブスク化に関する音楽家によるコメント
つんくさんは以下のようにサブスクに言及されています。
■ポジティブなスパイラル構築を呼びかけ “手抜き楽曲”に憂慮も
2019年は流行語大賞に「サブスク元年」がノミネートされるなど、音楽の聴き方が変わり始めた年とも言える。“令和時代の音楽のあり方”について問われると、つんく♂は「キチンとした音楽スパイラルが出来上がれば良いなと思います。
CDでも、サブスクでも、昔でいうとラジオでも有線でも、『ベストヒットUSA』でも良いんです。お茶の間はまず音楽を捉えなければならない。そして季節感や思い出と一緒に心に刻み込んでいただく。これはどんな形であれ音楽のあり方の根本ですよね」と説明した。
続けて「だとして問題はそれをどう作っていくか、です。制作費があって、詞・曲ができて、バックトラックができ、それを今まではレコードやCDとして商品にしてきた。
今後はYouTubeなのか、サブスクなのか、オンラインサロンでのみ公開なのか、もしくはさらなるなんらかの方法で音楽が届けられると思われます。無料だったり定額だったりといろんな提供する形があるとして、そこからどう回収するか、それが問題です」と指摘した。
「安かれは悪かれ、これでは本来ダメなんです。でも、少々荒っぽいのはOKな昨今。それもそのはず、聞く側も『YouTubeでタダやし、そんなもんちゃう?』みたいなことになってるのも事実です。
趣味で曲を作ってSNS等にアップして、『いいね』みたいな反応があって、『たくさんの方に聞いてもらえてよかった~』って話は単純にエエ話なんだけど、それだと最初に言った音楽環境の循環が成立してないわけです。
それではダメ。そこをどうやっていくかが問題です。本来なら印税や原盤配当などのインカムがあり、それを元手に次の制作費や新人発掘に当てたり、作家に分配したりと市場が成り立つんですが、無料や定額になっていくとインカムが激減するから循環しなくなる」と収益の分配への不安点を語る。
オリコンの年間ストリーミングランキングを見ると、バンドが上位に連なる。「例えば、バンドマン達なら自分たちで全国ツアーをやればいい。ライブの動員収入も、グッズ売り上げも総計算の収支で黒字ならばOKでしょう。
という意味では、サブスクでもYouTubeでもいいから曲を知ってもらって『気に入ったらライブに来てね!』となる」と自身の経験も踏まえ解説。「でも、それはバンドだから成立する。もし、曲を作る人がメンバーにいなかったら、作家はどう回収をするのか。Tシャツの売り上げを分配してくれるの?って話になる。
『10曲入りのアルバムうち3曲書いているから、10分の3ね』とか(笑)。そこら辺が見えてこない。作家側への分配スキームがないから、正のスパイラルが成り立っていないんだよね」と持論を展開した。
さらに「自分が歌手のうちは『ライブで稼げばいいや』と思う。でも、僕みたいに歌えなくなった人間は死活問題。新曲を書くけど、CDが売れないと印税が入ってこない。サブスクで1億(回)再生して、なんぼ入ってくるのかというのが問題だよね。中古車も買えないんじゃないかな」と、つんく♂だからこそストレートに“物言い”をしていた。
これからの音楽業界が、どうなるのか予測をしてもらうと「どうやって食っていくんだろうね」と短い言葉を紡ぐ。
「作るのには、お金がいる。でも、0円みたいな額で曲を作るクリエイター達が出てきている。パソコンの中で、安いソフトを使って、レコーディングしたり、打ち込んだり、雰囲気を作れてしまう。ビリー・アイリッシュみたいに才能があったら突き抜けることもある。10曲連続で話題作を作れるかと言ったら、どうなのか。うちの子どもが10歳の頃友人達とテイラー・スウィフトの新譜を聞いて『昔の方がよかったよね』などと話していたのを覚えている。
その動画を見ても「予算もかかっていてよく出来ているのになぁ」と僕らは制作側のフィルターで判断してしまうこともある。しかし、子どもらは鋭く、世の中にあるたくさんの情報から友達同士で良いものを共有しあう。この先、音楽業界は厳しい」と最前線にいるからこそ見えるビジョンを語っていた。
かの有名なヒャダインさんも以下のようにインタビューに答えていました。
ヒャダインさん:まず日本ではまだ売り上げが8割ぐらいはCDとなっていて、我々は専門用語で「フィジカル」と言うんですけど、モノがある状態が大体を占めているんです。
サブスクリプションは無料サービスも有料サービスもあるんですが、合計2000万人ぐらいが登録している。1億2000万人中2000万人なので、6分の1ぐらいになっているんですが、音楽の印税の分配方式が、CDベースで考えられているんですね。
CDは1枚3000円で結構単価が高いので、ミュージシャンがその分配でもやっていけるんですが。基本アーティストがもらえるアーティスト印税っていうのは売上の1%。1曲がサブスクリプションで再生されたら、これはあんまり明確には言われていないですが、大体おおよそ1円と言われている。1円の1%は1銭なんです。100万回再生されたところで大したお金にはならない、ということになるんですよ。
僕たち作曲家・作詞家も印税の分配は本当に少なくて。印税がもともとある6%の中の半分ぐらい、1.5%ぐらいしかもらえないんですね。なので、サブスクでドンと売れたところで、もらえるお金は限られていて。
だけど、サブスクはとてもいい部分もありまして、大物ミュージシャンとか持ち歌が多い人たちは、昔の曲は「カタログ」っていうんですが、そのカタログ曲が多いとその分いっぱい聴かれるじゃないですか。
となると彼ら彼女たちにとってはものすごく有利な状況で、旧譜によって累積でいっぱい曲数を聴かれるっていうことがあります。
ハロプロのサブスクを求める声は事務所に届いてないのか
とはいえ、ハロプロのサブスクを求める声はSNSを中心によく聞きます。
ハロー!プロジェクトも嵐に追随してサブスク解禁してくれ。頼む。 https://t.co/GPQKbg38lc
— ぽる (@PORUW) November 4, 2019
あのね〜東京女子流さんを聞いてREMIXめちゃいいなって思ってDLするとこだけどさ、やっぱり気になったらすぐに聞けるってサブスクの利点だと思うのさ……
ハロプロもサブスク解禁してくれ pic.twitter.com/57JELgxyJn— りんご🌹☕️🐼 (@RingoRingo29) May 1, 2021
ジャニーズはまあともかくハロプロは知名度上げるためにもサブスク解禁すべき、
握手券チェキサイン等あればヲタクたちはCD買うから売上大して変わんないだろうし— あいす (@hptsnsthnm) April 26, 2021
経営陣として、多くの人たちの雇用を守る義務がある、アイドルエンタメのレベルを日本屈指のレベルに居続けなければならないという使命がある中で、サブスクを解禁することでこれまでの連鎖が断ち切られてしまうのではないかと考えると、サブスクの解禁の決断はなかなか難しいかもしれません。
ただ、このハロプロのサブスクの解禁を望む声は事務所に届いています。
2020年に、橋本慎×星部ショウ×児玉雨子×ぱいぱいでか美×北野篤 「聞きたい! 新世代のハロプロ作家の作詞作曲術!」というイベントが開催されておりまして。
登場人物
橋本慎=ハロプロのお偉いさん
星部ショウ=作詞・作曲家
児玉雨子=作詞家
ぱいぱいでか美=タレント(ハロプロ好き)
北野篤=MV制作
このイベントの中で、以下のようなやりとりがありました。
橋本「「プラトニックプラネット」はもうちょっと待って。「BorderLine」はさすがに2年経ってるので音源化します」
でか美「あと、サブスクもお願いします」
橋本「もちろん社内では論議してる。決めないといけないことがたくさんあって。卒業したメンバーの曲はサブスクに入ってるので、もう少しだけ待ってほしい。期待されているのはわかっています!」
実際にお金という現実的な部分と今の世の中の流れをみつつ適切な経営判断をするということでしょう。
個人的には、ジャニーズあたりが現役メンバーを含めてサブスクが解禁されたら可能性はあるかなと思っています。
ハロプロのサブスクがない代わりにどうしたらいいのか
Apple Music やSpotifyでハロプロの楽曲がない代わりにどうすればいいのか?と考えると、これは選択肢は以下かなと思います。
ちなみに、U-NEXTでは動画関連のサブスクをやっており、コスパ最強なのでハロオタなら一見の価値ありです。



・楽曲をちゃんと買う
・YouTube Music Premiumを利用する
1つ目は言わずもがななので、2つ目を解説します。


YouTube Music Premiumは、YouTube Musicの月額制有料サービスで、月980円です。対象になる動画はYouTube Musicと同じですが、よりストレスなく音楽を楽しむためのプランです。
ちなみにYouTube Premiumに加入すれば、YouTube Music Premiumの有料プランも使うことができます。特徴は以下の通り。
広告なし
オフライン再生
バックグラウンド再生
以下のような感じでおすすめしながら選曲してくれるのもいいですね。もちろん自分でプレイリストも作成できるので、自分の好きな曲だけを集められます。


ハロプロのサブスクがなくて困っている方は、一旦こちらで我慢するしかですね…。
まとめ
残念ながらハロプロのサブスクはなく、解禁までは時間がかかりそうです。
個人的には、よりミクロなサブスクを作ってくれたら最高だなって思います。
そこに登録しておけば、新曲が自動的にダウンロードされて追加されるみたいなね。
僕は楽曲を買う派ですが、サブスクになったらCDは買わないと思うので、積極的に他のDVD、ブルーレイは買っていくスタイルを取ります。しっかりとお金を支払うことで、偉大なハロー!プロジェクトへの感謝を示したいですし。
みなさんもご自分のお財布と相談しながらオタクを楽しみましょう!
ハロプロのライブのサブスクはあるので、気になる方はぜひ以下をチェックしてみてください!





U-NEXTではハロプロのライブ・ミュージカル作品を幅広く配信!


私もモー娘の楽曲は好きなので探していたところLINE MUSICにありました。
ただレコチョクみたいに曲を購入しなければなりませんが…泣
ですよね……。定額で聴き放題になるのって、実質的にYouTubeか、あとU-NEXTで地味に配信されてるのでそれぐらいしかないんですよね…。
色々な人の生活とか事情とかがある一方で、もっと色んな人に聴いてもらえるチャンスも欲しいなと思ってしまいますね。